さがみはらカウンセリングルーム

column

2025/12/27

(更新日:2026/01/1)

「やり直したいけれど、どう伝えればいい?離婚の危機に直面した時、カウンセリングが『作戦会議』になる理由

予期せぬパートナーからの別れの言葉に、頭が真っ白になり、激しい動悸や不安に襲われていませんか? 失いたくない大切なパートナーや家族だからこそ、「なんとか説得しなくては」「自分の悪かったところを直すから」と焦って行動してしまいがちです。しかし、その焦りがかえって相手の心を閉ざしてしまうこともあります。

今回は、離別の危機に直面し、関係修復を願うある男性の架空事例をもとに「壊れかけた関係に向き合うための心の整え方」と「カウンセリングの活用法」についてお話しします。

■【架空事例】30代 男性 Bさんの事例です。

相談の背景: 先月、妻から離婚を切り出されました。妻は経済的に自立しており、一人でも子育てができるため、すでに「離婚後の人生」を具体的に設計しているように見えます。

Bさんの想い: 「子どもを傷つけたくない」「家族としてやり直したい」という強い想いがあります。もし戻れるなら、お互いをもっと理解し合える、新しいパートナーシップを築きたいと考えています。

直面している壁: この想いを妻に伝えたいのですが、タイミングや伝え方が分からず、動けなくなっています。また、ふとした瞬間に胸が締め付けられるような強烈な不安に襲われ、仕事や生活にも支障が出始めています。

この事例のように、「修復したいという想い」と「拒絶されることへの不安」の板挟みになり、どう動けばいいか分からなくなるケースは多く見られます。

■「正論」や「情熱」だけでは、心は動かない

Bさんのように妻が自立しており、現実的に離婚を考えている場合、愛情表現を強めたり、関係改善のための努力に前のめりになりすぎると、事態が悪化することがあります。

相手はすでに「あなたとの生活」に見切りをつけている可能性があるからです。 ここで必要なのは、相手が「もう一度話を聞いてみようか」と思えるような、冷静かつ戦略的なアプローチです。

カウンセリングでは、このような状況において、主に、以下の3つのステップで整理を進めていくことができます。

1. 「不安、恐怖など感情面のセルフケア」  不安や恐怖は危機的状況における正常な反応ですが、この状態で話し合いをすると、どうしても感情的になりがちです。 まずは、不安との向き合い方や、ストレスコーピング法を見つけ、「冷静に話し合いができる心の土台」を作ります。

2. 相手の視点に立つ(客観視) 「やり直したい」と伝えることが、今の妻にとって希望になるのか、それとも負担となるのか。 カウンセラーという第三者の視点を交えながら、妻の言葉の背景にある感情を読み解き、「今、妻が最も求めている距離感」を探ります。

3. 「伝わる言葉」を紡ぐ(コミュニケーションの工夫) AIやネットの例文を参考にするのも良いですが、本当に相手の心に響くのは、あなた自身の気づきから生まれた言葉です。 「過去の自分には何が足りなかったのか」「これからどう変わりたいのか」。カウンセリングという安全な場所で、思考を言語化し、妻に手紙やLINEを送る前の「リハーサル」を行います。

■夫婦関係の修復は、一人で抱え込まないことが鍵

離婚の危機は、人生の中でも大きなストレス場面でしょう。 「誰にも相談できない」「自分が悪いから仕方ない」と一人で抱え込むと、視野が狭くなり、修復のチャンスを逃してしまうことさえあります。

さがみはらカウンセリングルームでは、関係修復を目指す方のための「作戦会議」の場を提供しています。

  • 自分の課題や怒りの感情を整理したい

  • 不安で押しつぶされそうな心を支えてほしい

  • パートナーに送るメッセージの内容を一緒に考えてほしい

どのようなご相談でも構いません。 「関係を修復する」ということは、「元に戻る」ことではなく、「新しい二人の関係を作り直す」ことです。

今は、暗闇の中にいるように感じるかもしれませんが、自分にできることを精一杯やり切り、納得のいく未来へ進むために。 まずは、あなたの今の苦しい胸の内を、専門家に話してみませんか?