心理検査

心理検査

さがみはらカウンセリングルームでは、自己理解を深めることやカウンセリングに役立てるために心理検査を活用しています。
また、医療機関や他機関からのご紹介で患者様や利用者様へ心理検査を実施し、医療機関での治療、教育現場、会社等での環境調整等の援助にも役立てています。

信頼性や妥当性が保たれている様々な心理検査・道具を用いて、知的能力、認知機能、対人スキル、パーソナリティの特性等を客観的に測定、把握することで、自分の長所・短所(強み・弱み)を知ることによって問題解決に向けた対処法の習得を目的として行います。

※現在、心理検査のご予約が大変混み合っており、心理検査結果送付に1ヶ月程度かかります。
 誠に恐縮ですがご了承下さいますようお願い申し上げます。


心理検査を受けるには

1.お問い合わせ・ご予約
完全予約制ですので、まずはお電話または予約フォームでお問い合わせください。
受けたい検査や、紹介元、検査目的等を確認し、ご予約を調整いたします。
心理検査担当者の性別にご希望がある方は、お問い合わせの際にお伝えください。        
医療機関等からの紹介がない場合は、事前相談をお受けいただきます(30分・3,000円、50分・5,000円)。目的や経緯などをお伺いし適切な検査内容を検討いたします。※1.事前相談日時につきましては予約調整に少々お時間をいただきます。※2.検査は事前相談後にご予約いただきます。希望日程によりましては、2~3か月程先になる場合があります。ご了承をお願いいたします。 医療機関等からの紹介がある場合は主治医や担当者からの情報提供書や紹介状をご用意ください。                                           
心理検査または事前相談のご予約後、体調不良や急用でご予約を変更・キャンセルされる場合や、ご予約時間より20分以上ご到着が遅くなる場合は、必ず電話くださいますようお願いいたします。
2.ご来室
お子様で心理検査をご希望の方は発達問診票(PDF)を、 大人の方で心理検査をご希望の方は インテークシート(PDF)を、 検査当日にご記入していただきますので、予約時間の20分程前の来室をお願いいたします。
なお、ご自宅で印刷・記入してお持ちいただくことも可能です。
下記の書類等をお持ちの方は、検査当日にご持参ください。
  • お薬手帳 ※お薬を処方されている場合は必ずお持ちください。
  • 通院中の医療機関等からの情報提供書・紹介状
  • 母子手帳(お子様の検査の場合)
  • 日常生活(家庭・学校・職場等)でお困りのエピソードをまとめたメモ
  • 他機関で過去に受けた心理検査の結果   など
心理検査結果をより有効に役立てていただくために、心理検査実施前に検査担当者から検査をする目的、検査を受けるに至った経緯などをお伺いさせていただきます。
お話を伺った検査担当者の判断により、複数の検査をお勧めさせていただく場合がございます。
3.心理検査実施
心理検査の実施には、1種類につき約2~3時間程かかります。
複数の心理検査を実施する場合や、検査を受ける方の負担が大きい場合には複数日で実施することもございます。
4.フィードバック面接
検査実施から約1ヶ月後に再度ご来室頂き、心理検査を施行した担当臨床心理士等が検査結果を詳しくご説明します。
知的な機能や性格傾向、対人関係の特徴について振り返るとともに、 学校や職場など生活場面で配慮すべき点や今後の支援法がわかります。
検査結果はご本人様へ書面でお渡しいたしますが、医療機関からのご紹介をいただきました場合、 医療機関の主治医宛にも検査結果をお送りいたします。
なお、医療機関等からのご紹介がない方の場合は、フィードバック面接を必ず受けていただくことをお願いしております。
あらかじめご了承の程お願い申し上げます。

ご予約時間枠について

心理検査の実施には約2~3時間かかるため、ご予約いただけるお時間は下記に限らせていただきます。

※現在、心理検査のご予約が大変混み合っており、土曜日と日曜日のご予約については
以下①または②にあてはまる方のみとさせていただいております。
 ①18歳(高校生)以下の方
 ②医療機関等からのご紹介がある方
申し訳ございませんが、ご紹介のない成人の方の心理検査は平日のみとさせていただいております。

  午前 午後
火曜日~金曜日 10:00~ 14:00~
土曜日・日曜日 10:00~ 14:00~


心理検査の概要や特徴、メリット、種類・料金などについて

さがみはらカウンセリングルームで実施する心理検査は、主に知能検査、性格検査、その他となります。
検査によって自己理解や自己分析を深める、学業や仕事、家庭生活など日常生活上の困りごとや悩みごとなどの解決に向けたヒントを得る、対人関係のパターンや特徴を知る、心身不調などの原因や要因を探る、就学・進学・進級・その他教育上のライフステージ上で必要な検査結果を得る、障害や疾病をお持ちの方が医療や福祉サービスを利用する際に参考とする、など様々なニーズに併せて、複数の心理検査を組み合わせ、最適な検査を実施いたします。
検査料金には、フィードバック面接料金が含まれています。

知能検査 ウェクスラー式知能検査(WISC-ⅤまたはWAIS-Ⅳ)
※その他検査を適宜組み合わせます。
※知能検査組・その他検査の組み合わせ及び実施については、相談者様・心理職でご相談の上、進めてまいりますので、その点についてご承知おきください。
  • 17,000円~
  • WISC-Ⅴ(ウィスク・ファイブ):5歳から16歳11か月までのお子さまが対象
  • WAIS-Ⅳ(ウェイス・フォー):16歳以上の青年・成人が対象
検査でわかること
ウェクスラー式知能検査は、単に「IQ(知能指数)」を明らかにするだけでなく、複数の認知領域をバランスよく測定することができます。主に以下のような力を把握できます。
  • ことばの理解力、言葉を使った思考、知識習得状況
  • 目で見て考える力、形や空間を捉える力
  • 情報を一時的に記憶しながら処理する力
  • 作業を正確かつ速くこなす力
これらの結果を総合的に分析することで、その方の得意な領域・苦手な領域、思考の特徴や学習スタイルなどを明らかにすることができます。
他の心理検査との組み合わせについて
ウェクスラー式知能検査の結果は、単独で知的能力や機能、認知特性などを確認することも可能ですが、必要に応じて、他の心理検査と組み合わせることで、より多角的な理解が可能になります。

代表的な検査には以下のようなものがあります。

質問紙法(AQ、CAARSなど):発達特性や注意・行動面の傾向を把握
これらを組み合わせることで、
  • 知的能力の水準
  • 認知スタイル(思考・学習の特徴)
  • 発達特性や心理的背景
を総合的に理解し、知的機能や発達特性を踏まえた自己理解の促進、今後の支援方針の参考資料とすることができます。
検査を受けるメリット
  • 学習上のつまずきや不注意・集中のしにくさの背景を理解できる
  • 得意な力を生かし、苦手な力を補う学習や生活支援の手がかりになる
  • ADHD(注意欠如・多動症)やASD(自閉スペクトラム症)などの発達特性理解に役立つ(※疾病、傷害に関する診断、治療は医療機関によって行われます)
  • 自分自身の認知特性を知ることで、進路や就労など、日常生活への工夫に活かせる
性格検査 投影法検査、その他検査を適宜組み合わせます
※性格検査の組み合わせ及び実施については、相談者様・心理職でご相談の上、進めてまいりますので、その点についてご承知おきください。
21,000円~
 
投影法検査では、絵や文章、模様などの曖昧な刺激に自由に反応いただきます。決まった「正解」があるわけではなく、答え方や受け止め方の中に、その方の考え方、感じ方の特徴や感じ方の特徴が自然に表れることにより、様々な心理的特徴を確認することができます。

この検査からは、

  • 表面的には気づきにくい心理的な傾向
  • ストレスの感じ方や対処の仕方
  • 対人関係の特徴やパターン
  • 感情表現や思考の特徴
などを総合的に読み取ることができます。
「自分でも気づいていない心の一面」に焦点を当てることができるため、カウンセリングや心理療法を進める上で大変有効な手がかりともなります。

性格検査の組み合わせ例
投影法検査は、単体でも奥深い情報をもたらしますが、他の性格検査と組み合わせることで、より精度の高い理解が可能となります。
例えば、以下の検査を必要に応じて組み合わせて実施します。

  • ロールシャッハ・テスト
    曖昧な図版を用いた投影法検査で、個人の内面世界を多面的に理解することができます。
  • 質問紙法の性格検査
    複数の質問に答える形式で、ストレス傾向や性格特性を客観的に把握できます。
  • 文章完成法
    未完成の文章を補う形で答えていただき、無意識の考えや価値観を理解します。
  • P-Fスタディ
    場面や状況などのイラスト図画をご覧になりながら、どのように応答するかを確認します。
  • 描画法(バウムテスト、風景構成法など)
    例えば、バウムテストでは木や人物などを描く課題から、自己イメージや人間関係のスタイルなどを読み取ります。

よくある質問

発達障害かどうかを調べたいのですが、心理検査を受けたら診断をしてもらえますか?

さがみはらカウンセリングルームは医療機関ではありませんので、診断をすることはできません。
ご本人の個性を客観的に理解し、困難に合わせた適切な支援につなげるための心理検査とお考えください。
必要に応じて医療機関をご紹介することも可能です。

子どもが長時間の検査に耐えられるか心配です。

検査の継続が難しいと検査者が判断した場合には、残りの検査を別日で行うことも可能です。

保護者は仕事が休めないため、子どもだけで行かせても大丈夫ですか?

心理検査の実施前に、検査をする目的、検査を受けるに至った経緯などをお伺いさせていただいております。
検査当日には上記をしっかり把握していらっしゃる保護者の方と同伴でお越しいただくことをお願いしております。

検査結果がすぐに必要です。心理検査を受けた当日にもらうことはできますか?

心理検査を実施した当日に検査結果をお出しすることはできません。
検査結果は心理検査を受けた日から3~4週間後(ご予約状況の混み具合で前後します)に、医療機関などからご紹介の場合には郵送、ご本人様(またはご家族様)からのお申込みの場合にはフィードバック面接でお渡しすることを原則に、書面でお出しいたします。

検査当日はクリニックの先生から処方してもらったお薬を飲まない方がいいですか?

お薬の飲み方については主治医の先生にご確認ください。

子どもの検査を予約しましたが、検査のことを本人に伝えていません。

検査を受けることについては事前にご家庭でよくお話しされることをお勧めいたします。

今の自分と比較するために、以前に受けた知能検査をもう一度受けることはできますか?

前回の受検から3年以上空いていれば再受検が可能です。
3年経たずに再受検をする場合、正しい検査結果が出ない可能性があります。(検査の種類によります。)

ウェクスラー式知能検査を受けましたが、下位検査項目の数値が知りたいです。

検査の版権や版元の指示により、ご本人様であっても下位検査項目および数値の開示はできません。
なお、心理専門職(心理アセスメント関係の有資格者)や医師・言語聴覚士などの専門家に対しては、ご請求いただければ別途対応いたします。

子どもが検査を受けている間、保護者は出掛けても問題ないですか?

問題ありません。お出掛けとお戻りの際は受付に一言お伝えくださいませ。

検査結果を通っている病院と学校にも送ってもらえますか?

検査結果はご本人様用1通と、ご紹介元(医療機関・学校等)用1通の計2通が検査料金内に含まれております。
3通以上をご希望の場合または後日再発行をご希望の場合、追加1通につき1,000円~を頂戴しております。

自己理解のために心理検査を受けてみたいです。どの検査を受ければいいですか?

事前相談(30分・3,000円、50分・5,000円)をご予約ください。
お電話やメールでのご相談はお断りさせていただいております。

医療費控除の対象になりますか?

心理検査、フィードバック面接、事前相談のいずれも確定申告にて医療費控除の対象とはなりません。
詳細は税務署にご確認ください。




心理検査所見の再発行について