2026/01/10
近年、小中学生の不登校の数は増え続けています。統計上は年間35万人弱ですが、別室登校や放課後登校、フリースクールや適応指導教室に行っている子、また、行き渋りの不登校予備軍と言われる子供たちを加えるともっと多くの子どもたちが、学校に行きにくくなったり、行けなくなったりしています。
とは言え、どの親御さんも「まさか自分の子どもが」と思っているのではないでしょうか。最初は、頭痛い、お腹痛いから始まることも多いもの。少し体調悪いのかな、と思っていても「学校行きたくない」「行けない」が続いてくると、どうしても「どうして?」と聞きたくなります。ただ、それに対して明確に〇〇だから、と答えられるお子さんは少なくありません。あまりに聞かれるので、「〇〇に嫌なことを言われて」「苦手な給食がでて嫌だった」など、無理やり理由をひねり出すお子さんもいるようです。
一つ問題が解決したから「行けるんじゃない?」と期待したものの、やっぱり行けなかった…そんな日々を積み重ねる中で、「どうして行けないの!」とイライラしてしまったり、これは怠けなのでは、甘やかしすぎたのでは?と悩むことも多いでしょう。無理やり学校までひっぱっていく…といったことをされた方もいるかもしれません。そんなこんなで親子関係がこじれてしまう、家の中でも子どもが部屋から出てこない…といったことも起こってくるようです。
もちろん、明確ないじめ等の原因がある場合は、それへの対処がまずは必要となります。しかし実際は、お子さんの気質、周囲の環境、これまでのストレスの積み重ね…など原因は複雑、かつ多岐にわたっていることも多いものです。不登校が長引く場合、親としては腰を据えて、このようなことに向き合う必要があります。「この子は、本当はどんな子だったのかな」「元気そうに見えていたけど、実は無理をしていたのでは、傷ついていたのでは」などと思い浮かぶこともあるでしょう。改めて、お子さんがどんな子なのか、どんな環境に身をおくのが一番いいのか、考えていくことになります。
そのような過程の中で、カウンセリングを使っていただくことも少なくありません。不登校のご本人が自分に向き合うエネルギーや言葉を持っている場合は、ご本人にカウンセリングを使っていただくこともありますが、まだそこまでのエネルギーがない、困りごとをうまく表現できない、混乱している、という場合は、カウンセリングが保護者の方を支える役目をすることもあります。子どもが不登校になると、親としての自信を失うことも多いかと思いますが、親が落ち着くと、お子さんも少し落ち着くことが多いようです。お子さんの問題…と思っていたけれど、実は親御さん自身の問題や家族関係、夫婦関係の問題に行きつくこともあります。遠回りのようで、振り返ってみると、それは必要な時間だった、とおっしゃる方も少なくありません。
子ども本人が来ないとどうにもならないのでは?と思わず、どうぞ親御さんにもカウンセリングを使っていただきたいと思います。
