2026/03/20
「人からどう思われているか、常に気になってしまう」「嫌われるのが怖くて、相手の期待に過剰に応えようとしてしまう」――。そんな強い承認欲求の裏側には、実は「見捨てられ不安」という心のSOSが隠れていることが少なくありません。
そして、この見捨てられ不安は、時に「体型や体重への過度な執着(摂食障害)」という形で現れることがあります。
Jさんは、会社で受付の仕事をしています。昔から背が高くスリムで、周囲から「スタイルがいいね」「モデルさんみたい」と褒められることが多くありました。Jさん自身、「自分には取り柄がないけれど、痩せていることだけが唯一の価値だ」と強く思い込み、10代の頃から継続して食事制限を続けてきました。
しかし、仕事のストレスが重なったここ数年、反動で過食をしてしまう日が増えました。食べた後の罪悪感kら、「太ったら誰からも認めてもらえない」「嫌われて、居場所がなくなる」という恐怖、絶望感に襲われるようになりました。
食事を極端に制限し、体重計の数字に一喜一憂する日々。無理がたたって体調を崩したことをきっかけに、心療内科を受診したところ、主治医から「まずは1日3食食べる練習を」と言われましたが、「食べて太るのが怖い」という強い思いからどうしても食べられず、さがみはらカウンセリングルームを訪れました。
摂食障害(過食症や拒食症)は、単なる「ダイエットの失敗」や「食欲の問題」ではありません。心理学的に見ると、その背景には「ありのままの自分では愛されないのではないか」という強い見捨てられ不安が隠れていることがよくあります。
Jさんの場合、幼い頃から「外見(スタイル)」ばかりを褒められてきたため、「痩せて綺麗な自分でいなければ、人から見放されてしまう」という条件付きの自己肯定感しか育っていませんでした。
「嫌われるのが怖い」という承認欲求が、「太ることへの恐怖」にすり替わってしまっていたのです。心の中の「見捨てられたくない」という悲鳴が、食行動のコントロールという形で表面化していたと言えます。
「普通に美味しくご飯を食べられるようになりたい。太っても大丈夫と思える正常な考え方に戻したい」、それがJさんの切実な願いでした。
そのためには、無理に食事の量を増やすこと(行動面)だけでなく、根本にある「心の器」を育て直す必要があります。さがみはらカウンセリングルームでは、以下のようなアプローチでサポートを行います。
条件付きの価値観をほぐす: 「痩せている=価値がある」という極端な思考(認知のクセ)を、カウンセリングを通して少しずつ緩めていきます。
感情の言語化: 過食に向かわせる本当のストレスや、「見捨てられるかもしれない」という寂しさや不安を、食べ物ではなく「言葉」で表現する練習をします。
ありのままの自己受容: 体重や体型、他人の評価に依存しない「自分自身の本当の価値」を、心理職と一緒に見つけていきます。
摂食障害や強い見捨てられ不安は、自分一人で「考え方を変えよう」と努力しても、なかなか抜け出せるものではありません。それはあなたの心が弱いからではなく、心の防衛システムが誤作動を起こしているからです。
「なぜか人に嫌われるのが極端に怖い」「体型への執着が手放せない」と苦しんでいる方は、ぜひ一度、さがみはらカウンセリングルームにご相談ください。体重計の数字に怯える日々から抜け出し、心から「美味しい」と笑える日を取り戻すための道のりを、一緒に歩んでいきましょう。
キーワード: 見捨てられ不安、承認欲求、嫌われるのが怖い、摂食障害、過食症、自己肯定感、ありのままの自分、自己受容、認知の歪み
